
避妊・去勢
Surgery

避妊手術について
毎日一緒に過ごすワンちゃんやネコちゃんの健やかな時間を守るため、避妊手術という選択があります。この手術では、卵巣と子宮を摘出し、妊娠を防ぐと同時に、病気のリスクも下げられるという利点があります。発情期に見られる出血やストレスから解放され、穏やかな日々を送りやすくなるのも大きなポイントです。ただ、手術を受けると生殖機能は戻りません。大切な家族の一員として、納得のいく形で判断していただけたらと思います。
メリット・デメリット
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メリットMerit
- 妊娠予防につながる
- 子宮や卵巣の疾患リスクを大幅に下げられる
- 乳腺腫瘍の発生率を抑制できる
- 発情期特有の鳴き声や出血を抑えられる
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デメリットDemerit
- 妊娠ができなくなる
- 全身麻酔での手術によるリスク
- 体重が増えやすくなる
- 尿漏れになる可能性
予防できる病気
乳腺腫瘍
乳腺腫瘍は、体にしこりができたり、痛みや出血を伴ったりすることもある厄介な病気です。特にネコちゃんの場合、気づいたときにはしこりが大きくなっていたり、歩くのを嫌がったりするなど普段と違う動きが見られるケースも考えられます。悪性の場合はリンパ節や肺など他の臓器に広がることがあり、急激に症状が進行します。早期の避妊手術は、こうしたリスクを大きく減らします。
子宮蓄膿症
「急に水をたくさん飲むようになった」「元気がなく食欲が落ちている」「陰部から膿のような分泌物が出ている」など、子宮蓄膿症は日常の小さな変化から始まります。お腹がパンパンに膨らんできたり、ふらつくようになることもあります。この病気は進行が早く、気づかないまま悪化すると命にかかわる疾患です。避妊手術をしておけば、この病気を確実に予防できます。
卵巣腫瘍・子宮腫瘍など
卵巣や子宮の腫瘍は、初期にはほとんど症状がなく、気づいたときにはすでに進行していることが珍しくありません。腫瘍が大きくなると、お腹の張りや排尿・排便のしづらさ、体重減少や元気がなくなるなどの変化が見られるようになります。早い段階で避妊手術を受けておくことで、このような疾患のリスクを大きく減らすことができます。

去勢手術について
ワンちゃんやネコちゃんの健康と安心した暮らしのために、去勢手術という選択肢があります。精巣を摘出するこの手術は、繁殖を防ぐだけでなく、男性ホルモンに関係するさまざまな病気の予防にもつながります。手術後は落ち着いた性格になりやすく、攻撃的な行動やマーキングが目立たなくなるため、ケガやトラブルを減らす効果も期待できます。当院では、手術のメリット・デメリットをしっかりご説明し、必ず飼い主様に納得していただいたうえで実施しています。
メリット・デメリット
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メリットMerit
- 前立腺肥大や精巣腫瘍などの病気を防ぐ
- 猫のスプレー行動を抑える
- 去勢手術を行うことで、攻撃性や縄張り意識が和らぐ
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デメリットDemerit
- 繁殖ができなくなる
- 全身麻酔での手術によるリスク
- 体重が増えやすくなる
予防できる病気
前立腺肥大
加齢とともに、男性ホルモンの影響で前立腺が大きくなるケースが増えてきます。前立腺が肥大すると、尿が出にくくなったり、便秘になったりするなどの変化が見られます。進行すると、細菌感染を起こして発熱や痛みを伴う前立腺炎に発展しかねません。去勢手術はホルモンの分泌を抑えられるので、これらのリスクを下げることが可能です。
肛門周囲腺腫
肛門の周りにできるしこりや腫瘍は、破裂して出血や強い痛みを引き起こすことがあります。しきりにお尻を気にする、座りたがらないなど、行動に変化が見られることも特徴です。重症になると排便時の痛みや便秘を招き、手術による広範囲な切除が必要になるケースも考えられます。早めの去勢手術で、こうした病気を防ぐことが可能です。
精巣の腫瘍
年齢を重ねると、未去勢のワンちゃんは精巣に腫瘍ができやすくなります。たとえば、精巣や陰嚢が腫れる、左右の大きさに違いが出る場合などは注意が必要です。腫瘍によっては他の臓器に転移して、貧血を引き起こすこともあります。特に精巣が正常な位置にない場合は、腫瘍化のリスクが高くなりますので、早めの手術を推奨します。
会陰ヘルニア
普段通りに排便や排尿ができなくなる、あるいはお腹のあたりがふくらんできた。そんな変化に気づいたら、会陰ヘルニアの可能性があります。会陰ヘルニアは、肛門まわりの筋肉が弱くなることで、腸や膀胱などが本来の位置からずれて皮膚の下に飛び出してしまう病気です。未去勢の中高齢のワンちゃんで多く見られますが、去勢手術を受けておけば、こうしたリスクを事前に減らすことができます。
避妊・去勢手術に
適した時期

避妊・去勢手術は、生後6~7ヶ月頃から実施が可能です。年齢が上がるほど麻酔リスクも高くなるため、ワンちゃんやネコちゃんが若いうちに手術を受けることをおすすめしています。
オスの場合は、2歳までの手術で前立腺疾患や精巣腫瘍の予防効果が高く、マーキング行動も抑えやすくなるのがメリットです。メスの場合は、2回目の発情前の手術で乳腺腫瘍のリスクが大幅に下がります。
また、発情期中は出血リスクが高いため、時期を調整して手術を行います。
手術の流れ
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Step01

検査・ご予約
手術をご検討いただく際は、まず身体検査から始まります。健康状態をしっかり確認したうえで、問題がなければ手術日を決定します。安全のため、事前にワクチン接種を済ませておくことをおすすめしています。
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Step02

手術当日の朝
手術前日は、夜9時までにごはんを終えていただき、当日の朝は水だけでお過ごしください。これは麻酔中の誤嚥を防ぐために大切な準備です。
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Step03

ご来院
ご来院いただいた後は、もう一度健康状態をチェックしてからお預かりします。手術は、できる限り身体への負担が少なくなるよう、慎重かつ迅速に行います。
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Step04

手術後のお迎え
手術後は基本的に一泊お預かりし、翌日にお迎えとなります。お帰りの際には、術後のケアや注意点をわかりやすくご説明し、お薬が必要な場合はお渡しします。ご精算は退院時にお願いいたします。
